団塊の世代、団塊Jr.、団塊三世といった用語を用いて論じることの根拠のなさが嫌いです。
真性団塊Jr.の仕事観 カルチャースタディーズ主宰三浦展氏 リクルートワークス研究所
これなんかを読むと、傾向や可能性としてありえるなぁと思う以上に、「結果に因果を後付けしている」という感想の方が強くなります。
たまごっちやコギャルなど、同時期に高校生世代で流行が作られたのはその親が団塊世代だからだ、と言われても、それで?としか思えません。親の片方が団塊世代ならその子は団塊Jr.だそうで、だからそうなったんだって…?へぇ~、と。
もちろん、コンサマトリー/インスツルメンタルという価値観の違いはあるでしょうし、似た生活環境にいた集団が同じ傾向に偏ることはよくあると思っています。でも、その原因が「親の片方が団塊世代だから」とかでは、せっかくの研究が安っぽく見えてしまう。
主従というか、主と副といった関係が私たちに比べもっと弱いのでしょう。全部等価で、価値相対主義。例えば関川夏央さんが朝日新聞に書かれていましたが、東京大学の大学院生が「ドストエフスキーって誰ですか」といったそうです。大学院生ともあろう者がドストエフスキーを知らないことは恥ずかしい、という価値観がそこにはない。
彼らにとっては『少年ジャンプ』の漫画家の名前を知らないのも、ドストエフスキーを知らないのも同じこと、恥ずかしくないわけです。そういう相対化された価値観を持っている。だとすると、やるべきことと、したいことの区別もあまりないのではないかと考えられます。すべては「したいこと」といいますか。「ドストエフスキーを知っている」ということは、今の若者にとっては趣味になってしまって、それは「あ、ドストエフスキーが好きなんだ」ということにしかならない。
こういった部分に、あぁそうだなぁ、と思うわけですが^^;。
こちらあたりを代表として世代論に関する批判が話題になったりもしたわけですが、その件での発端らしい梅田さんの主張は「敢えて」「確信犯」だそうで、ま、「世代」をキーワードに含めておくととにかく食い付きがよいってことですね。こちらの場合は「ネット世代」だそうですから、ラベルの示す範囲としてはさして違和感はないですけど。
まじめな話、うんたら世代という言い回しは、単にある趣向や傾向に対して名前を付けた以上の意味はない、そういう使い方しかされていないと思うし、そう割り切って読めば読む価値があるわけですが、中には本気で「その世代だからだ」と言っている人もいるようで萎えたりもします。因果が逆です。「この世代だからこれこれ」ではなく「これこれの傾向に当てはまる人を何世代と呼んでみている」。環境によって考え方にある傾向が見られるという研究は興味深いんですけどね…。
そんな感じで、人の主張は疑うべき、と言っておきます。もちろん反論を推奨するんじゃなくて、妄信するなってことですね。誤りやずれの可能性をずっと念頭に置きつつ、なるほどそういう考え方もあるのね、と吸収するのです。
これは人を信頼しないことではありません。人を信頼しましょう。よりありきたりにいうと、人を尊重しましょう。
主張は疑惑の目で見るべし、人は信頼の目で見るべし
最初にこのキーワードだけ思いついて、本論は連想に基づく付け足しだったり^^;。

同感です。団塊の世代を人口、またライフステージで捉えることは当然でしょうし、団塊ジュニアについてもそうでしょう。
また育ってきた時代背景から、さまざまな現象を考えるということもあると思います。
しかし、同じ団塊の世代といっても、価値観や嗜好には大きな違いがあります。私自身が団塊の世代だから思うのですが、Niftyについても、NETについても、たまたまこの世代がまず手をつけたのは事実ですし、逆にPCは全く使わないという人も多いのも事実です。
カラオケに行って、オールデイズの曲を英語で歌うのもこの世代であれば、演歌をうたう人もいます。
多様化してきた時代に、世代だけで論じるというのは、あまりに荒い議論だと思います。
ちなみにたいていの世代論における「~世代」は、「~症候群」「~趣向」くらいに置き換えられると思ってますし、そっちの方がストレートで批判も浴びにくい表現だと思うんですが、「団塊世代」にはその置き換えすら当たらない無意味なくくり方という印象を、表現からは受けます。
もちろん人口が多い世代だとかいった事実ベースの議論において用いるのは問題ないと思うわけですが、こじ付けが多いせいで忌み嫌われたりしますねぇ-_-。
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