it: 2004年8月アーカイブ

P2P技術で“2ちゃんねる効果”を軽減できる無料CDNが正式公開

cookie は使えないので cookie の情報は消えた状態になる。また、キャッシュから返却されるので掲示板などの場合最新の情報が見えることは少ない。
しかし、閲覧だけであれば問題なく、人に紹介する場合には活用できる。

方法は、対象 URL のドメイン部分に .nyud.net:8090 を付け加えるだけ。

キャッシュのコピーが少ないときは直接アクセスより重い。人気 URL なんかはこれを使うとよさそう。
たとえば
http://www.geocities.co.jp.nyud.net:8090/Milkyway-Aquarius/7075/trainman.html
とかは、その当時であればいい効果があったと思われる。

あとは discovery server が nyud.net:8090 固定であるところも解決すれば(専用クライアントかブラウザ改造が必要だけど)全面的にこのネットワーク経由に移行する可能性もなくはないけれど、元の管理者の所にアクセスが来なくなってしまうので「来て欲しい」人には嫌われそうだ^^;。その意味ではキャッシュに対しても著作権の問題が再燃しそうという話も:p。

表現の完全な匿名性を排除することがプライバシーにどの程度影響を及ぼすか。論点は P2P を含む匿名での情報発信ツールを作成する場合に意識すべきこと。

benli: プライバシー情報放流装置
このコメントの続きになります。私があちらでコメントしていた時点では名寄せでの個人特定の話は意識していませんでした_o_。


表現に関する責任を完全に放棄させてはならない。表現者を追跡できる手段は絶対に必要である。ただし誰にでも追跡できてはいけない。

このことは自由の拘束とは異なる。

そのためには表現に対してダイヤルアップ IP をバインドして記録しておけば十分であると思っている。違法な表現に対しては ISP が発信者を開示することができる。これは常にできる必要は無い。表現者が違法な表現を無責任に放出することを抑制する効果があれば良いと考える。

しかし、最近は固定 IP が増えてきている。増えてきているといってもそれだけで(ISP 以外に)個人特定されるわけで無い限りは、ある程度の匿名での表現の自由は保たれているのだが、この場合、複数の表現を収集され、名寄せによって個人特定されることがある。

ダイヤルアップによる接続時の IP 付与は、ISP のみが個人との照合が可能なワンタイム ID を都度貰うという、プライバシーと追跡可能性の両面においてバランスの取れた方式であったと思う。

ということは、自己責任で特に望んだ場合以外は、IP を比較的短時間リースするようにすれば、プライバシーは問題にならない程度に守られると考えられる。

とはいえそれはインフラがそのようにならないとしょうがない話で現状は理想論。ただしこの点は踏まえたうえで、winny がどうなっていれば良かったか?を考えるのは有用。
winny は発信者を特定できないように(意図した)策を施していた。これでは無責任の助長であり、(違法行為者が根本的な問題とはいえ)2ch と同様に責任を追及されるのは必然。何らかのトレーサビリティを仕組むべきであった。少なくとも作成者の免責という意味では IP のバインドで十分と考えていたが、名寄せによる任意の人間による個人特定は望まれないだろう。従って、winny は匿名性とトレーサビリティを両立するのであれば、コンテンツのインスタンス毎に異なる放流者 ID をバインドし、ID と発信者 IP アドレスの対応はどこかの放流者 logging server に記録するようにしておけば、一応の解決となる。


…まぁ若干苦しいですね^^;。logging server が安全でなければならないし、利用記録が一箇所に集積されちゃうと萎縮して普及しないだろうし。

ただまぁ、逆にそこまでして発信者 IP を隠して winny を使うなら、こちらで書いたような現存するサービスで匿名性も十分じゃないか、という話があるわけですが。やっぱり「今の」winny でなければならないケースがピンと来ない…。


あと、「6'' (ログ)(2004-08-18)」に記されているように、ISP だって信用できないという話があります。が、これはその ISP を選択した側にも責任の一端があるといえると思います。心配なかたは情報管理ポリシーがしっかりしている ISP でダイヤルアップ接続か短期間リースの DHCP が使えるところを探す必要があるのでは無いでしょうか。

あとさらに^^;、拡散したものがほっておいても拡散し続けてしまう問題というのは、私も問題だと思いますがここでは論点にはしていないです。その性質のせいで逮捕とは今の所なっていないと思っているので^^;。

私自身が整理しようというのではなく、そういった議論の紹介です。感想は垂れ流していますが_o_。

チェインメールは比較的早い時期から、いわゆる「ネチケット」において、「絶対にやってはいけないこと」とされてきた。たとえ献血が必要であっても、すべて駄目だとされている。これに反対する人はほとんどいない。ネチケットなどという、個人の主観に左右されがちなブレブレの道徳モドキにおいて、これほどまでに全員一致で「絶対やってはいけない」とされているものも珍しい。だが、チェインメールが法律で規制されているわけではない。

これと比較して Winny を考えてみると、「中継者の意思の介在」と「その被害がエンドユーザ側に見える」ことが大きいと思うわけです。Winny で違法ファイル放流を行ってもチェインメイルのように各利用者に直接的被害(チェインメイルうぜー、といったもの)が見えるわけではない。そして、チェインメイルと違って「中継するなよ~」という啓蒙の効果も薄い。
そんなことも高木さんは暗に示唆しているわけですね。

引用文のもともとの比較対象は

不幸の手紙は大昔からあった。「3日以内にこれと同じ手紙を5人に送らないと不幸になるよ」といった内容の手紙を郵送するのが「不幸の手紙」だが、「そういうことはやめなさい」といった話はあまり聞くことがなかった。

こういったものとだったのですが、これとの違いというと、なんといっても「中継者にも目に見えるコストがかかっている」ということです。そう考えると、インターネットが従量制なら強大な違法ファイル放流なんて普及しないわけですが、それでは単に不幸の手紙時代に戻すだけであり、発展を止めろといっているようなものです。

ただ(前から言ってることではありますが)このあたりからもやはり言えるのは「違法ファイル放流に対するコストまたはリスクの増加があれば抑止力となる」ということですね。それがあれば今回のような問題にはならず、より建設的な技術発展に結びついたはず。個人的には非匿名性が鍵と思っていますが。

もう一つ言うと、NNTP やら SMTP やらに関連付けて中継者責任の問われていない「技術」は他にもたくさんある、という論点がよく出されていますが、これは単に時代が違うので同一視して語れないってだけのことと思う。あるいは責任を問える対象がいるかいないか?という違いか?
「時代」という点は、それらの技術の登場時に今回話題になっているような悪用の普及の予測が立っていたか?という点で全然作成者責任の度合いが違います。Winny は悪用の予測が十分に立っていました。しかも悪用のされ方として、過去の同じような技術で行われたものとは比較になら無い大規模なものが。予測どころか「悪用」を普及のために悪用したとしか見えないところが特に問題視されているわけですが、その辺は以前書いたように鳥と卵
「責任を問える対象」という点は、SMTP 等の技術を悪用する輩が現れたら、それを防止するための策を様々な方が講じます。これはこのような技術がとうの昔にオープンになっているからです。Winny という単体システムの技術はオープンではなかったから改善を講じる人が作成者に限られていました。以降本文脈からずれることを自認していますが敢えて。今の時代に当時と同基準の(たとえばリレーし放題な) SMTP 相当技術をクローズドで開発して、それが万が一普及して、悪用する輩が大量に現れてしまったら作成者責任は問われないでしょうか?それって一般的に脆弱性と呼ばれませんかね?


benli: キャッシュと暗号と幇助
では、キャッシュを暗号化しているという点に絞って反論がされています。私的には追跡可能性を残すだけで十分と思うんですけどね…。匿名のアップローダにファイルをアップロードして 2ch で告知するなんてことは日常的に成されています。これは、追跡可能性を残していますが、ほぼ事実上匿名での表現手段になっているわけです。そうすると winny でなければならない必然性は?たまに「この手の手段では完全な言論/表現の自由になっていない」といったことを言う人がいますが、そういう人は陰謀論大好きサヨクです。具体的なこうこうの問題があったからより検閲を受けにくい方向を模索するというのはありですが、winny 完全肯定に結びつく感覚はおかしいとしか思えないですね。
はっ、winny ってサヨクが如何にも好みそうな思想の体現だったから過剰な擁護論が発生するんでしょうか:p。最近になってゴーマニズム宣言の古いのとか読み出して、そういった右左思想に関することがサワリだけ頭に入ってきてたりして。最近の小林よしのりさんはちょっと右寄りが過剰化しつつあるらしいですがまだ最近のは見てません。
念のため。P2P 技術の健全な発展を祈ります。

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